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2015年 06月 15日

青春時代の車たち 8 スポーツカー


スポーツカーは憧れたけどなかなか乗れない車だった
1960年代は数々の名車が生れてる


ダットサン・フェアレディー


日産は1952年に日本初のスポーツカーダットサン・スポーツDC3を出した
これがフェアレディの源流

ダットサン・スポーツ DC3
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1960年初代フェアレディ1200が誕生
1962年2代目の310系

そして1967年にフェアレディの確固たる地位を築いた
エンジンをスケールアップした2000を発売

日本グランプリ優勝、モンテカルロラリー入賞など活躍をした

現行を含めたフェアレディの中で
この車が一番名前に似つかわしい優雅なスタイルだと思う

ダットサン・フェアレディ2000(SR311型)
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ホンダ・スポーツ

ホンダ初の乗用車がスポーツカーだったというのはいかにもホンダらしく
「世界に類のないものをつくろう」
このスローガンはいまのホンダにも引き続いている

幻の車だったのは1962年の日本自動車ショー発表モデルに終わったS360
T360のエンジンはこのS360共通として開発されたもの

1963年S500発売
1964年S600発売
1966年S800発売

この車を有名ならしめたのはS600(エスロク)で
数々のレースで優勝
生沢徹・浮谷東二郎の船橋サーキットバトルは伝説となっている

この車はマジで欲しかった

ホンダスポーツS600(エスロク)
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2012 HISTRIC CAR DAYにて




トヨタ・スポーツ

ホンダS600の好敵手で数々の戦績をのこしたのが1965年発売トヨタスポーツ800
エスロクとは対極的な発想でパブリカの2気筒エンジンをツインキャブにしてるが
非力なエンジンを軽量空力ボディが補い操縦性とメンテの良さから長距離レースで優位だった

トヨタ・スポーツ800(ヨタハチ)
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もうひとつのトヨタスポーツが2000GT

メーカーイメージアップのためヤマハとの共同開発で1967年発売
共同開発とは言いながらヤマハ丸投げともいわれており実際エンジンはヤマハ

とは言え流麗なスタイルは今でも美しい
映画007にも登場したが日本の諜報機関が乗っていたので正確にはボンドカーではない

トヨタ 2000GT
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横浜山下町のLEXUSで2000GT・ヨタハチが常時展示されている

2012年 HISTORIC CAR DAYの2000GT・ヨタハチ
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セダンスタイルだがレースで活躍した車が

プリンス・スカイラインGT

1966年にプリンス工業は日産と合併されたが
合併まえのプリンスが造っていた車で
1964年第2回日本GPのGTカーレースの為に100台つくりホモロゲーションされた
スカイラインの車体の鼻づらを20cm伸ばして無理やりグロリアの6気筒エンジンを積んだもので
日本GPではポルシェカレラ904GTSと互角の戦いをし
スカイライン神話が生まれ「スカG」と呼ばれるようになった

1965年 スカイライン2000GTB
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                                      Wikipedia


セダンタイプでもう一つ

ダットサン・ブルーバードSSS

ブルーバードブランドは1959年の310型系に始まり
2001年の10代目で生産を終了した

1966年2代目の410型系でサファリラリーにクラス優勝をした
一番印象に残ってるのは1968年の3代目で
歴代ブルーバードのなかで最も成功したと思う

キャッチフレーズは「ナイフでバターを切る」と言われたシフト感覚
友達のお兄ちゃんが持ってたので触らせてもらったが
その感触は今も手の平に残っている

1968年 1600SSSクーペ 510型系
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                                     Wikipedia



1600ccクラスでライバルだったのが

トヨタ1600GT

1967年2000GTの弟分として発売されたが
コロナ2ドアハードトップのボディを強化しヤマハ製エンジンを載せている
その外観からコロG(コロナGT)とも呼ばれたが正式ではない

レース成績は良くブルSSS、ベレGあるいはフェアレディ2000にも勝利している

GTは乗ったことないが同じスタイルのコロナにはレンタカーで乗ったことがある
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                                      Wikipedia



もう一台が

 いすゞベレットGT TypeR

ベレGの最上級で発売されたのが
1969年 ベレットGT-R
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どれも似ててどこのメーカーだか解らない今の車と違って
1960年代の車はメーカーの個性があって良いよね



最後にやっぱロータリーエンジン

ヴァンケル式ロータリーを多気筒で量産した世界で唯一のメーカーがマツダ
1962年コスモに始まり2012年RX-8まで50年間造り続けた

最初に登場したのはまるで宇宙からきたような

コスモ・スポーツ

リアが長いので運動性が悪くスポーツカーというよりグランドツーリングカーだったが
ロータリーエンジン搭載車としてのインパクトは十分あった
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ロータリーエンジンは1970年からルマン24時間レースに挑戦

以前勤務してた会社が1982~85年までスポンサーをしてて
寺田陽次郎がよく本社に来ていた

1983年 クラス優勝 サバンナRX7 717C
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そして1991年787Bで総合優勝
現在に至るまで日本で唯一の総合優勝車となっている

787B
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                                   つづく


シリーズ
青春時代の車たち

1. オート三輪
2. トラック・バス
3. ノックダウン生産車
4. 戦後初の国産乗用車
5. 軽自動車
6. 大衆車
7. HONDA N360S












by yamamichishake | 2015-06-15 00:01 | ヒストリックカー | Comments(0)


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