北仲通に建築当時のまま残る帝蚕倉庫ビルの解体が決まった
と今月21日の新聞記事が出ていた
このエリアは再開発で森ビルが超高層ビルを計画をしており他の倉庫群は解体されたが
2009年に世界不況の影響で着工が延期され現在に至っている
北仲通地区 再開発完成イメージ
森ビル/丸紅
2003年の地図には倉庫群が残っていた
あらら、2008年の都市整備局の発表では「A.B.D.帝蚕ビル」は解体
「C棟」は残してそのまんまB棟にあった場所へ曳屋移転させる
(4棟あった内B棟を残さないでC棟を移動させるということは状態が一番良かったんだろうナ)
そして上の地図にはないが「帝蚕ビル」右横にある「事務棟」を保存するとあった
『えええ、解体するのは「倉庫C棟」「事務所棟」のどっち?』
帝蚕倉庫C棟
旧横浜生糸検査所付属倉庫事務所
どうも気になるので森ビルの広報室に聞いてみた
『新聞記事に帝蚕ビルを解体して再開発計画が変更になるとありましたが。。。』 「はい、当初は予定通り「倉庫C棟」をB棟跡に曳屋移転(そのまんま引っ張る)の予定でしたが
東日本大震災後に調査した結果、この建物は「赤レンガ倉庫」とは違い
表面にレンガを貼り付けた構造でなので今の状態で曳屋をすると
剥がれ落ちる可能性があり安全性が懸念されるので解体をし
外壁・内装を再利用して復元させることに計画を変更しました」 『100%復元するのですか?』 「歴史的建物を残さなければいけないと考えてますが100%復元ではなく
ビルの外装の一部に倉庫を再現するものになる予定です」 『事務所棟は問題なかったのですか?』 「はい、問題ありませんので現状のまま(昔のまま)保存します」 という内容でした
森ビル広報室担当者様、丁寧な応対ありがとうございました
地震大国の日本ではしかたのないことかもしれない
ふと、薬師寺故西岡棟梁の言葉を思い出した
「コンクリートは300年しかもたないが樹齢千年のヒノキを使えば、建造物は千年もつ」
どんな形に復元されるか判らないが
いまの姿を画像に留めておこうと思います
【帝蚕倉庫C棟】